署名が過去最高!給食費無償化の請願について、加須市議会は…

活動報告

みなさんこんにちは!

6月議会で「給食費無償化」を求める請願について議論がありましたので、その内容をお届けいたします!議事録の内容よりもかいつまんでまとめているので、もし詳細な内容が知りたい方は是非議事録をご覧ください!

忙しい人向けの超絶まとめと、顔写真入りの詳細まとめがありますので、どうぞお好きな方をご覧ください!!

超絶まとめ

共産党:佐伯議員)
署名が5646筆と過去最大である。求める内容は3つ。
①地元農産物のさらなる活用。
②小・中学校の給食費を無期限無償化。
③国や県に、学校給食無償化強く求めること。
公明党:池田委員)
地元農産物の活用とは、どの野菜をどれくらい増やしてほしいの?
共産党:佐伯議員)
米の利用は100%だが、野菜は20%。種類も量もそれぞれ増やしてほしい。また、加須は米だけでなく、野菜も県内有数の産地であり、活用は可能と考える。
令和会(自民党):山本委員)
野菜を作っている人たちはどのような人か。
共産党:佐伯議員)
市内の農家。
令和会(自民党):山本委員)
給食に提供すれば生活ができるほどの収入になる?
共産党:佐伯議員)
それだけでは難しい。あくまでも収入の一部である学校給食を、今よりも引き上げて欲しい想い。
令和会(自民党):山本委員)
現在の献立を見た時に、唐揚げが一人何個か知ってますか?
共産党:佐伯議員)
2個くらいですか?
令和会(自民党):山本委員)
とんでもない。一個です。+野菜のナムル、ごはんとみそ汁、牛乳。年々減っているのに無償化になったらさらに減るかもしれないという懸念がある。
共産党:佐伯議員)
それは違う。ただの無償化ではない。地産地消をするということはこれまで輸送費がかかっていた野菜のコストが削減できるということ。
令和会(自民党):竹内委員)
県内の無償化をしている自治体はほとんどが町か村。財政的には豊かではないが、少子化や過疎化を防ぐためにやっていると思う。また、加須市の財政力指数は埼玉県の中でも下から数えた方が早く、子育て全般の予算については、加須市は突出して多いと思う。トータルで考えると子育てしやすい街だと思っている。
私も無償化の公約を掲げているが、国の方で無償化をすべき議論が進んでいたので、公約に掲げた。また、無償化して質が落ちるなどでは意味が無いと思う。でもこの趣旨には大賛成。
共産党:佐伯議員)
質を落とさないためにも地元農産物の活用が大事。国についてはやる見通しは無い。まずは加須市から始めていく。また市長は給食費無償化は3億程でできると言っていた。加須の一般会計の1%程度。これは実現可能であり、財政に特段大きな影響はない。
新政会(自民党):栗原委員)
加須市は小規模農家が多くさらに高齢化が進んでおり、安定的な供給に対して不安がある。地元農産物を利用することによって金額が割高になってしまうことも想定されるのでは?
共産党:佐伯議員)
加須市の農業再生も大事。金額が上がる可能性があっても加須市の財政的に問題ないはず。
令和会(自民党):赤坂委員)
5/22に全国議長会があり、その提案事項の中に「学校給食費の無償化」というものが上がっている。もしかしたら今後国で実施するかもしれない。
共産党:佐伯議員)
全国議長会での要望は有効なモノだとは思う。しかし朝日新聞による文科省への調査から「文科省の財政的には難しい」という情報が出ている。その点についてもこの請願で国に強く要望するよう求めているし、それが議会としての誠意だと思う。

 

執行部意見
農業振興課長)
地元野菜の活用は今後も続けていきたい。また物価高騰の中でもその負担を保護者に負わせることが無いように令和4年度から支援を継続している。
学校給食課長)
学校給食法第11条の規定に基づいて、給食費は保護者に負担していただいている。(補足:文科省の回答は「負担先は保護者に限定されるものではない。」と言っており、市が負担することは何も問題ない。)しかし、物価高騰の影響を考え、2年前から国の補助金を活用し、それぞれ5ヵ月分の給食費を免除している。さらに今年度は、市の負担で5ヵ月の免除をしている。また、加須市の給食費は無償化した自治体等を除き、40市中一番安い金額を維持している。今後も物価高騰が予想されるが、値上げをせず、材料費(現在700円)への支援を継続していく。また地産地消を推進するための支援も行っている。また、給食を(不登校などで)食べていない家庭には一人につき1万円の地域券を配布している。以上様々な支援をしている。給食費の無償化については国がやるべきと考えている。また、全国市長会、全国教育長協議会、埼玉県教育長会議などそれぞれ要望をしている。
公明党:池田委員)
現在21.1%の利用率だが、出荷が間に合わないなどの理由でこの数字?
学校給食課長)
保管する場所などは無いため、当日の朝8時にいただく必要がある。万が一希望した野菜が納品できない場合は、変わりの野菜をご用意いただくなどの保障が必要。時間的制約と保障の観点から地場産野菜の活用を100%にすることが難しい。
公明党:池田委員)
現時点で21.1%という数字は限界だという認識か。
農業振興課長)
R3年に策定した農業振興ビジョンでは、最終目標をR12年度に22%としているため大分近づいている。もちろん今後も努力は続ける。
令和会(自民党):竹内委員)
加須の給食費は市内40市中一番安いということだが、高いところはどれくらいなのか。
学校給食課長)
近隣の平均は小学校4400円(加須3800円)、中学校4900円(加須4100円)。また物価高の影響で一人当たり700円ほど市が負担している。つまり、現在の価格に+700円をして一人当たりの給食を作っている。
令和会(自民党)竹内議員)
今後も物価高騰をしていくことが予想されるが、値上げなどの議論はどうか。
学校給食課長)
値上げをするとしたら補助分の700円が一つの目安になる。しかし現状では値上げは難しいと考える。
令和会(自民党)竹内委員)
3年続けて5ヵ月の給食免除をしており、半分は免除をしているということ。これは県内の自治体の中でも先行していると私は見ている。いずれにしろ趣旨には大賛成。
意見・要望・採決
共産党:松本委員)
義務教育の無償化の原則を。また物価高騰など生活が非常に大変な状況である。義務教育なのに、様々なものにお金がかかっている。また議長会で要望を出しているが、国はなかなか動かない。だから加須市から無償化をしていく必要がある。そしてその署名が6000筆近く集まっている。ご理解の上、賛同して欲しい。
宮代)
食事は成長に欠かせない重要なモノであり、それを行政が支援するのは至極当然。また給食費が浮いた分、家計が助かり、金銭的な余裕が生まれる。そして子育て世帯の流入などの効果も見込まれ税収アップが考えられる。さらに地産地消で地元生産者も助けることができ、その利益は市内で使われ循環を生むことが予想される。最後に言いたいのが、給食費無償化を公約に掲げている人達が反対するのはなぜですか?しかも具体的な情報やデータ、署名などがあっても、それを否定するだけの根拠や情報もなく、「趣旨には賛成するが難しいかな~」という空気管だけで押し通そうとするのが見てて残念。自分たちが約束をしたものに対して、当然、市民の期待に応えるべき。
公明党:池田委員)
これまで議会で給食費無償化を粘り強く訴えてきた結果が、全国議長会での国への要望や、教育委員会などの要望に繋がっている。(ずっと反対しとるやん)また、岸田総理が、地方創生交付金の拡充を検討するという前向きな意見を言っているので、そこを考慮したい。
新政会(自民党)齋藤委員長)
他にございますか?
令和会(自民党)竹内委員)
(赤坂議員に向かって)意見要望を言ってください。
令和会(自民党)赤坂委員)
はい。私はやはり全国市議会議長会の提案を尊重させていただきますので、こちらを優先させていただきます。
新政会(自民党)齋藤委員長)
ん?ということは?趣旨採択?
令和会(自民党)竹内委員)
これははっきり言って
令和会(自民党)赤坂委員)
私は趣旨採択です。
令和会(自民党)竹内委員)
はい。私も趣旨採択には大賛成。ですから今回は趣旨採択ということで。
新政会(自民党)栗原委員)
国が行う農家支援により安定供給の取り組みがされた際に再度検討することが必要。また物価高騰による市の負担金が1人当たり700円あり、それが増えていくことも考慮する必要がある。また学校給食摂取基準についても再度検討しなければならない時期に来ていると思う。そのあたりを総合的に検討して進めていく必要があると考えるので趣旨採択で。
令和会(自民党)山本委員)
皆さんのご意見と同じ。趣旨採択でお願いしたいと思います。
宮代)
皆さんから趣旨採択というお話を伺ったが、これだけ具体的な話や数字があって、お気持ち程度の反論で議論になっていないと思った。会派とか、政治のしがらみとかそういったものに関係なく、市民のことを考えてやっていただきたい。
新政会(自民党)齋藤委員長)
趣旨採択の意見が多数で在ります。よって、趣旨採択することに賛成の委員の挙手をお願いいたします。

 

趣旨採択(やった方がいいけど、現状無理)

宮代以外は賛成。

いかがでしたでしょうか。私の意見などは最後にありますので、もしよろしければご一読を!!

また一番下に最終討論の動画もありますので、ぜひ見てくださいね。最終討論は最後に賛成・反対の立場をそれぞれ主張する場ですが、なんと反対議員からはなんの討論もなく、椅子から転げ落ちました。「反対する理由も趣旨採択にする理由もないんだなぁ~」と改めて思いました。

詳細まとめ

請願書の紹介議員と請願者の説明が冒頭ありますが、45分ほどあるので、要点だけ載せます。

共産党:佐伯議員)

  • 請願書に合わせて、署名が5646筆集まり、合併後最大の数になっている。
  • 請願の趣旨は3点
    ①加須市の地元農産物を学校給食にさらに活用すること。
    ②親子ともに安心して食べられるように小・中学校の給食費を無期限で無償化をすること。
    国や県に対して、学校給食を無償化するように強く働きかけること。
  • 全国1,794自治体中、722自治体が無償化に取り組み始めている。
  • 加須の地元農産物の利用は米が100%、野菜が20%程度である。
  • 加須市の調査では給食費無償化を求める意見が多数上がっている。

請願者(市民)による説明)

  • 子どもの相対的貧困率は9人に1人が貧困状態であり、一人親家庭では2人に1人が貧困状態。昨今の感染症や物価高の影響でその数値はさらに高くなっていると予想される。その中で給食費は大変重要な役割を担っている。
  • 署名では市内外問わず、本当に多くの人にご理解とご協力、そして無償化への想いをいただいている。
  • 給食費の負担は原則親という法律があり、それを盾にこれまで来ているが、文科省が「学校が負担をすることに問題はない。」と答弁したことをきっかけに全国での無償化が増えている。
  • 給食費は学校負担の中で最も重い。これを市が負担することは子育てのしやすい自治体としての大きなアピールになり、子育て世帯の人口増も見込める。だが、その波に乗り遅れれば人口流出が予想される。

令和会(自民党):赤坂委員)
佐伯議員は加須市内の方5646名の方から署名をいただいたと言いましたが、請願者の伊藤様は市内外と言っていましたがどちらですか?

共産党:佐伯議員)
市内外です。

 

令和会(自民党):赤坂委員)
市内と市外の内訳はわかりますか?

 

共産党:佐伯議員)
そのような分け方はしてません。

 

令和会(自民党):竹内委員)
子どもの名前があるが、それについて。

共産党:佐伯議員)
もちろん子どもの署名もある。駅で署名活動をした際、母親が立ち止まり、「大事な署名ですね。子どもの分も書いていいですか?」と書いていかれました。また、おばあちゃんとお孫さんとの時はおばあちゃんが「自分で書きなさい」と書かせていましたし、その子が兄弟の分も書いており、子どもたちもそうなったらいいなという思いで書いていると感じた。

 

公明党:池田委員)
地元農産物を学校給食で使ってほしい。という文言について。説明にも合った通り、地場産の米は100%きゅうりは97.4%、ネギが81.4%これは一般質問の答弁での数字かと。玉ねぎ、白菜、大根その他野菜は市内で収穫がある時に加須市を中心に使用しているという答弁だった。季節や栽培する農家の数によって収穫する量や種類も変わってくると思う。さらに増やしてほしいというのは、どんな野菜をどれくらい増やしてほしいという思いですか?

共産党:佐伯議員)
池田議員も議会で地元農産物の活用を求めたと。これは皆さんにとっても他の議員にとっても「そうなればいいな」と思い質疑質問をされているのだと思います。池田さんの数字についてはその時の答弁ということだと思いますが、私は決算書の数字から示しました。米は100%さすが埼玉一の米どころですね。ですが、ここで炊いているわけではない。米を炊く施設まで持って行っているので、それが市内にあればいいなとも思いますが…。米は100%ですが、野菜は20%。種類も述べましたが、それぞれの量をさらに増やすことはできると思う。野菜が無い時についてはJAなどに力をいただいたり、可能だと思う。今の野菜の種類を、量を増やしていく。今の20%をさらに引き上げていくというものです。

 

公明党:池田委員)
それぞれの野菜の量と種類を増やしていくということですね。

 

共産党:佐伯議員)
加須は米だけでなく、野菜も県内有数の産地。例えばナス、トマトも。これは市長もPRをしており、そのようなモノも活用できると思っている。

 

令和会(自民党):山本委員)
野菜を作っている人たちはどのような人なのか教えてください。

 

共産党:佐伯議員)
市内の農家の方々です。つまり市内の農家の方々の支援にもなる大事なこと。

 

令和会(自民党):山本委員)
給食に提供すれば生活ができるほどの収入になりますか?

 

共産党:佐伯議員)
それだけでは農家は難しい。JAに出したり、色々なところに出して経営をしている。その一部に学校給食。これを引き上げて欲しいということです。

 

令和会(自民党):山本委員)
私の地元では生産者の方が、栽培している野菜の時期になるとトマトやキュウリなどを地域の学校に提供をしていただいていた。給食センターがなくなったからそれも難しくなったと思いますが…。先ほどの説明の中にバランスの取れた食事が一日一回食べることが大切だと伺いました。給食の栄養バランスは栄養士が一生懸命献立を立てている。ですが、現在の献立、例えば唐揚げが一人何個かご存じですか?

 

共産党:佐伯議員)
2個くらいですか?

 

令和会(自民党):山本委員)
とんでもありません。一個しか出ません。野菜のナムル、ごはんとみそ汁、牛乳です。現在の給食が無償化になっても維持できるのか懸念がある。年々減っている。中学校でも唐揚げ一個とか。これでおなか一杯食べるのは難しい。この現状も知ってほしいという思い。

 

共産党:佐伯議員)
貴重なご意見。長らく現場で教員としていたから見えたものだと思う。実は署名活動の中でも、無償化になったら経費削減で質が落ちるのではないか。という心配もあった。ですがそれは違います。ただの無償化ではない。地産地消をするということ。これは野菜の輸送費がかかっていますが、地産地消ができればそのコストは削減できると説明をしている。

 

令和会(自民党):竹内委員)
県内の無償化をしている自治体はほとんどが町か村。財政的には豊かではないが、少子化や過疎化を防ぐためにやっていると思う。埼玉県で完全無償は2市。その中で加須市は5ヵ月自主財源で無償化しているのはかなり評価できる。監査員の立場で見ると、加須市の財政力指数は埼玉県の中でも下から数えた方が早いくらい。また子育て全般の民生費とか、加須市は突出して多いと思う。トータルで考えると子育てしやすい街だと思っている。市長が自主財源で5ヵ月無償にしたのは英断だと思う。全国市長会、全国議長会でも、国に対して要望を出している。問題は加須市が自主財源でどこまで対応できるかということ。今回署名が5646筆と非常に重要。私も公約の時に無償化を掲げている。しかし私の場合はあの頃、国の方で無償化をすべきと言っていたので、公約に掲げた。加須市の場合、今の状況ではそこそこやっていると思う。今の5ヵ月無償化が6ヵ月7ヵ月と増えるといい。また、無償化して質が落ちるなどでは意味が無いと思う。その辺も考えながらやるべきと思う。この趣旨には大賛成です。

 

共産党:佐伯議員)
質を落とさないためにも地元農産物の活用が大事。全国共通で同じようにするのが大事。どこの市町村に住んできても同じサービスが得られることが大事。でも国はその舵を切らない。今後その見通しもない。ということ。だからまずは加須市から始めていく。また市長は給食の無償化は3億程でできると言っていました。加須の一般会計の1%程度。これは実現可能であり、財政に特段大きな影響はない。ということ。国がやらない、なら加須市からと言うこと。

 

新政会(自民党):栗原委員)
データを見ると加須市は小規模農家が多くさらに高齢化が進んでいる。なので安定的な供給に対して不安がある。また、米は県内一何ですが、野菜についてはデータを見る限り特段県内有数という感じではないと感じる。競争率などを考えた場合、地元農産物に払う金額が割高になってしまうことも想定されるのではないかと思う。その辺についてはいかがか。

 

共産党:佐伯議員)
野菜は県内有数。ナスとか。トマトは確か県内一位。他にも有名なモノがある。家族農業、小規模農業については加須市の農業再生ということが全体的に必要である。そのため財源が物価高騰も含めて上がる可能性もある。3億という試算を上回る可能性はあるが、それでも加須市の財政的にもすぐにできる額である。

 

令和会(自民党):赤坂委員)
竹内委員の話について。5/22に全国市議会議長会があり、その提案時候の中に「学校給食費の無償化」というものが上がっている。政府に直でいくもの。早ければ来年からとか実施できるかも。そう願っている。またメディアも(「国での実施は難しい」などではなく)そのような情報を正確に出してほしいと思っている。

 

共産党:佐伯議員)
全国議長会での要望は有効なモノだとは思う。しかし実態はどうか。朝日新聞による文科省への調査から「文科省の財政的には難しい」という情報が出ている。早く国がやってほしい。それは皆さんと同じ。だからこそ請願書の中の3つ目に、国や県に「国としてやるように働きかけてください」と書いてあります。加須市として声を上げて欲しいという思いです。改めて文科省は財政的に厳しいという判断をしている。だから国がやるまでの間に加須市としてやっていくことが、議会としての誠意じゃないかと思います。

執行部意見

農業振興課長)
お話の通り、地元野菜の使用率は21.1%。また、農産物を作っている方々においては学校給食で使うことについては当然励みにもなるし、収入の面から見ても非常に喜ばしいことだと思うため、今後も引き続き、活用をしていきたい。また、学校給食における地場産野菜の購入については物価高騰の中でもその負担を保護者に負わせることが無いよう令和4年度から支援を継続している状況である。

 

学校給食課長)
学校給食法第11条の規定に基づいて、給食費は保護者に負担していただいている。(補足:文科省の回答は「負担先は保護者に限定されるものではない。」と言っており、市が負担することは何も問題ない。)しかし、昨今の物価高騰の影響を考え、2年前から国の補助金を活用し、それぞれ5ヵ月分の給食費を免除している。さらに今年度は、市独自の負担により、5ヵ月の免除をしている。また、加須市の給食費は無償化した自治体等を除き、40市中一番安い金額を維持している。今後も物価高騰が予想されるが、値上げをすることなく、材料費への支援を継続していく。また地産地消を推進するための支援も行っている。また、給食を(不登校などで)食べていない家庭には一人につき1万円の地域券を配布している。以上のように様々な支援をしており、給食費の無償化については国が財源も含めてやるべきだと考えている。また、全国市長会、全国教育長協議会、埼玉県教育長会議などそれぞれ要望をしている。

公明党:池田委員)
現在21.1%の利用率だが、出荷が間に合わないなどの理由でこの数字なのか

農業振興課長)
地元農産物はJAの直売所や道の駅などから購入をしている。そのようなところに納めるにあたって時間などの制約もある。もちろん生産者の意向もあり、その中でできる限り活用をして現在21.1%であると認識している。

公明党:池田委員)
生産者の流通の関係で21.1%になっているということでよいか。

学校給食課長)
まず給食が完成し、検食をするのが10時であり、野菜をいただきたい時間は8時である。事前にいただいて保管する場所などは無いため、当日の朝8時にいただかなければならない。そして当日の納品を間違いなくしていただく必要があり、万が一希望した野菜が納品できない場合は、変わりの野菜をご用意いただくなど、保障をいただかなければ難しい。そのような時間的制約と保障の観点から地場産野菜の活用を100%にすることが難しい。

公明党:池田委員)
現時点で21.1%という数字は限界だという認識か。

農業振興課長)
R3年に策定した農業振興ビジョンでは、最終目標をR12年度に22%としているため大分近づいている。もちろん22%になってもそれ以上の努力は続けていくつもりである。ちなみにH27年度は10.9%であるため順調に増えてきている。そしてR3年度、R4年度で20%21%とこのあたりで推移しているのが現状である。

令和会(自民党):竹内委員)
加須の給食費は市内40市中一番安いということだが、高いところはどれくらいなのか。

学校給食課長)
近隣の平均では小学校4400円前後(加須3800円)、中学校4900円(加須4100円)である。また物価高の影響で給食費の値上げを防ぐためにいくら補助をしているかと言うと、一人当たり700円ほど。つまり、3800円の給食費に700円をプラスして一人当たりの給食を作っている。

令和会(自民党)竹内議員)
今後も物価高騰をしていくことが予想される中、このままの給食費でやっていくのかという議論が必要と考えるが、いかがか。

学校給食課長)
もし値上げをするとしたら補助分の700円が一つの目安になる。しかし現状では値上げは難しいと考える。

令和会(自民党)竹内委員)
3年続けて5ヵ月の給食免除をしており、半分は免除をしているということ。これは県内の自治体の中でも先行していると私は見ている。いずれにしろ趣旨には大賛成。

 

意見・要望・採決

 

新政会(自民党)齋藤委員長)
これより意見・要望・採決に移ります。

共産党:松本委員)
義務教育の無償化の原則に立つこと。また物価高騰など特に母子世帯は生活が非常に大変である。義務教育とはいえ、様々なものにお金がかかっている現状がある。また議長会で要望を出しているが、国はその重い腰をなかなか上げない。だから加須市から無償化をしていく必要がある。そしてその署名が6000筆近く集まっており、どうかご理解の上、賛同して欲しい。

宮代)
私からは3点。1点目、未来への投資という観点。学校と言う施設で行われていることは未来への投資であり、その子どもの成長に欠かせないのが食事。なぜなら食べたもので体や脳が作られるから。だからその食事の面も保証するのは当然の話。相対的貧困などの話もあったが、多数派が困っていないならそれでいい。と受け止めているのではないかと危惧しています。また、竹内委員が心配していた予算についてですが、これは2点目の子育て世帯への期待として話をします。全国的な問題ではあるが、加須市での高齢者人口は11年後に85歳人口が今の3倍になります。このままいけばインフラ維持は難しい。ですが、子育て世帯が安心して生活できる環境を整えることで子育て世帯の人口を呼び込み、税収を増やす事ができます。実際に子育て支援の拡充で好循環を生んでいる自治体も増えています。この好循環の基となるのは子育て世帯への投資。その投資にお金がかかるというのはありますが、それ以上の見込みが考えられる。加須市は医療費が18歳まで無償です。続いて給食費が無償になればどうでしょう。子育て支援の流れができれば、近隣の子育て世帯はちょっと引っ越しをするだけで年間の手取りが増えます。そういった投資の観点が議論から抜けているのでは?と感じました。また、3点目で地産地消については、物価高騰は全国的な問題であり、地産のモノだけ不当な金額に高騰することは考えられません。つまり物価高騰をしても大きく跳ね上がることは無いと考えます。むしろ、これから安定的に給食に野菜を卸せるとなると、割引価格もあるかもしれません。また、生産者もその利益を市内で消費するとなれば、市内でお金が循環し、多方面に影響を与えるのではないでしょうか。
まとめると、子どもは安全でおいしい地産の給食が食べられる。食事は成長に欠かせない重要なモノであり、それを行政が支援するのは至極当然。給食費が浮いた分、家計が助かります。金銭的な余裕は様々な余裕を産みます。さらには子育て世帯の流入などの効果も見込まれ税収アップが考えられます。さらに地産地消で地元生産者も助けることができる。その利益はまた市内で使われ循環を生むということです。最後に言わせていただきたいのが、給食費無償化を公約で掲げている竹内さん、令和会で掲げている3名(竹内議員含む)についてはこれまでもそうだが、なぜ反対するのか全く理解できない。これだけ具体的な情報やデータ、署名などがあっても、それを否定するだけの根拠や情報もなく、「趣旨には賛成するが難しいかな~」という空気管だけで押し通そうとするのが見てて残念。

新政会:齋藤委員長)
個人を名指ししての発言は控えてください。

宮代)
私が言いたいのは、自分たちが約束をしたものに対して、当然、市民の期待に応えるべきということです。

公明党:池田委員)
これまで議会で給食費無償化を粘り強く訴えてきた結果が、全国議長会での国への要望や、教育委員会などの要望に繋がっている。また、6/21の記者会見で岸田総理が、給食費等の保護者負担軽減への支援に対して地方創生交付金の拡充を検討するという前向きな意見を言っているので、そこを考慮していきたい。

(心の声)粘り強く訴えてきた!?!?誰が!?!?反対してきた人が言うセリフ!?

新政会(自民党)齋藤委員長)
他にございますか?

令和会(自民党)竹内委員)
(赤坂議員に向かって)意見要望を言ってください。

令和会(自民党)赤坂委員)
はい。私はやはり全国市議会議長会の提案を尊重させていただきますので、こちらを優先させていただきます。

新政会(自民党)齋藤委員長)
ん?ということは?趣旨採択?

令和会(自民党)竹内委員)
これははっきり言って

令和会(自民党)赤坂委員)
私は趣旨採択です。

新政会(自民党)齋藤委員長)
他にございませんか?

令和会(自民党)竹内委員)
私も趣旨採択には大賛成。ですから今回は趣旨採択ということで。それがいい。

新政会(自民党)栗原委員)
データ的に現在の21.1%以上の伸びが少なくなってきている可能性がある。国でも大規模な農家支援を行っています。その支援により安定供給の取り組みがなされた際に再度検討することも必要と考えます。また物価高騰による市としての負担金が1人当たり700円あり、それが増えていくことも考慮する必要がある。また子ども達の口に入る給食が、学校給食摂取基準についても再度検討しなければならない時期に来ているのではないかと思いますので、そのあたりを総合的に検討して進めていかなければならないと思います。なのでぜひ趣旨採択でお願いします。

令和会(自民党)山本委員)
皆さんのご意見と同じ。趣旨採択でお願いしたいと思います。

新政会(自民党)齋藤委員長)
他にございませんか?無いようですので…

宮代)
はい。いいですか?今皆さんから趣旨採択というお話を伺いました。先ほども言いましたが、これだけ具体的な話や数字があって、お気持ち程度の反論。これ本当に議論になっていないと言わざるを得ないと思います。ぜひとも皆さんには会派とか、政治のしがらみとかそういったものに関係なく、ご自身の立場で、ご自身の気持ちでしっかりと市民のことを考えてやっていただきたいと願うばかりです。

新政会(自民党)齋藤委員長)
はい。他に無いようですので、これより採決をいたします。本件につきましては趣旨採択の意見が多数で在ります。よって、趣旨採択することに賛成の委員の挙手をお願いいたします。

採決

給食費無償化の請願を趣旨採択(ありよりのなし)にしますか?

→宮代反対。

→その他賛成。

 

私としては「ぜ~んぜん議論になってないな~」が感想です。

最初から反対することが決まってるので、議会はただの消化試合だと改めて感じました。

「民主主義でやってますよ~」というただのパフォーマンスだと。

自分たちが公約に掲げているものも平気で反対。その理由についての説明もほぼなし。あっても反対する理由になってない。

しかも一番驚いたのは最終日、採決前の最終討論です。
ここでは賛成・反対の立場を明確にし、その理由や根拠を発表し、自分の意見に賛同を促すものです。

もちろん私は「給食費無償化」は賛成するべきであるため、「趣旨採択に対して反対」という立場で討論をしました。そして委員会では大した説明はなかった「趣旨採択に賛成する意見」が楽しみだと言いましたが、結果、誰も何も言いませんでした。

「あ~やっぱり反対する理由も、趣旨採択にするべき理由も、何もないんだな。」と思いました。

「反対することが決まっているから反対しているだけ」なんだと思いました。

まさしく茶番。議会ごっこ。

次回のブログは「国は消費税減税を検討しろ!」という請願に対しての委員会の内容をお伝えしたいと思います。

それでは最後に最終討論の動画をどうぞ。

ではまた!

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