みなさん、お待たせしました。
先日の議会最終日。最後の最後、
討論の場で、実際に何が起きたのかを皆さんにお伝えします。
私は、「市民評価を導入すべきだ」というシンプルな請願に賛成し、その理由を説明するために討論に立ちました。
しかしその途中で「趣旨からズレている」と注意を受け、「どこがズレているのか」と問い返しても説明はなし。続けようとすると、二度目の注意で強制的に発言禁止。
「賛成討論」と言えば、請願や議案に対する立場を堂々と表明できる貴重な機会です。
議会ではこうした発言すら時に制限されることがあります。
はっきり言って大問題です。
しかし、さすが政治の世界。
数の論理で白も黒にできるし、黒も白にできる。
そんな当日のやり取りを、
ぜひご覧いただければと思います。
後日動画もアップされると思いますので、それもお楽しみに…。
討論の前提となる委員会審査の様子はコチラから
前回ブログ
~最終討論~
宮代)
宮代の主張の要約
議会の活動状況を自己評価だけで済ますな。市民からの評価も入れるべき。この主張の反対根拠も全部おかしい。具体的な根拠を提示。
請願第6号【加須市議会基本条例に基づく議会活動について、議会内部だけでなく市民からも評価を受ける機会を設け、より正しい評価の下、継続的な議会改革の取り組みを求める請願】について、
賛成の立場から討論をいたします。
まず大前提として、この請願が提出に至った経緯に触れたいと思います。
議会では2年に1度、「議会基本条例に沿った運用ができていたかどうか」を自己評価する会議が設けられています。条例と直近2年間の活動実績を照らし合わせ、評価を行うものです。
私はその評価を行う議会運営委員会の委員ではないので出席はできず、傍聴をしていましたが──率直に言ってお粗末な議論だと感じました。
例えば議会基本条例第7条「議会の透明性の確保」について。
前回はA評価、今回もA評価。理由は「できていたと思う」たったそれだけです。
しかし私はその時点までに透明性に関わる協議案を12件提出し、すべて否決されています。正確には1件だけ継続審査ですが、検討の見通しは一切なく、実質的には反対です。
さらにその協議の直近でも「議会運営委員会などでの傍聴を認めてほしい」という請願が全会一致で否決されましたし、公費による行政視察の報告書提出についても、提出をルールと定めながら「今後も提出しない」と全会一致で否決し、「ルールを変える」としています。
――それにもかかわらず「できていたと思う」として議会の透明性がA評価になっています。これが自己評価の実態です。
では、この議会基本条例はどう作られたのか。平成30年から運用していますが、その約1年半前、市民に対して「どのような議会改革を望むか」という意識調査を実施し、その意見も参考に策定されました。
作るときには市民の声を反映させたのに、施行後7年以上、運用について市民がどう感じているかの調査は一度も行われていません。作るときに聞いたのなら、運用についても当然聞くべきです。にもかかわらず、議会はあいまいな自己評価、自分たちに都合の良い自己評価で済ませているのです。
そこで私は、議会がやらないのであればと、7年前と同じ設問でアンケートを実施しました。その結果──市民の関心は76%から97.5%へと21.5ポイント増加しました。
一方で「議会を評価する」は50%から7.4%へ、「市民の声が反映されている」は38%から7.4%に急落しました。
市民の関心は高まっています。ですが、議会への信頼と評価は失われている。これが現実です。
また、委員会で質疑が無かったのでお伝えはできませんでしたが、公平性を担保するため「私を支持していない」「私を知らない」という人だけを抽出したデータでも傾向は変わりませんでした。つまり市民の幅広い層に共通した実感だといえます。
そしてこれに対する反対意見は「議会報告会を年1回から3回に増やし、アンケートもやる予定」「議会改革検討委員会で議論している」というものでした。
しかし――これらは反対理由にはなりません。
なぜなら、今回請願で求められたのは、「議会基本条例に基づいた評価を議会だけでなく、市民にも行ってもらうべき」ということだからです。報告会の回数や未定のアンケートは、全くの別物です。全くの別物を出して誤った方向に議論を進めないでください。
これはカレーを頼んだのに納豆を出され、「同じ茶色だから。しかも今後は3パックも出すから」と言われるようなものです。
なぜこんな議論のすり替えが起きたのか。
それは、ある委員が「この請願を大きな枠でとらえた時に「議会活動に関する継続的な議会改革の取り組みを求める」ということで良いか?」と執拗に聞き、私が「まぁその理解でも」と答えたことがきっかけでした。このよくわからない質問には、請願の内容を抽象化し、具体論をすり替える意図があったのだと痛感しています。
請願内容を抽象化し、求めていない具体論を勝手に作り上げ、それを理由に反対する。
つまり「カレーは食べ物ですよね?茶色ですよね?」と抽象化し、yesと答えさせた上で「では納豆3パックあるのでカレーは反対します。」と言う。――これを議論と呼ぶのでしょうか。
こんな子ども騙しの手法を、こんな場で使わないでください。
以上、反対理由が全く合理的ではないことを説明した上で、これらの反対意見について丁寧に指摘をします。
まず議会報告会は前回の参加者がわずか8人でした。平日真昼間の開催で市民の多くは参加できません。今後は回数を3回に増やし、休日開催も含めるという改善はあるものの、「だから何ですか?」です。
先ほどから言っているように、これをもって「議会活動の評価は自己評価だけでよい」という結論には決してなりません。
議会報告会はあくまでも市民との意見交換の場であり、議会基本条例に基づく議会運営を評価する場ではないからです。
また「アンケートもする」と言っていますが、内容も目的も未定です。そして次回の議会改革検討委員会の議題にも入っていません。これも当然のことながら反対理由として成立しません。
次に「議会改革検討委員会で議論をしている。」という主張についても触れていきます。まずこの議会改革検討委員会は原則非公開であり、透明性とは正反対のクローズドな会議であることがまず理解不能です。
さらに注目して欲しいのがその議論するテーマです。
主に3つ。①議会報告会の運営について、②議員のSNS規制について、③議員に限って議場へのパソコン持ち込みを禁止にすることについて。です。①の議会報告会の運営は良いですよね。私も大賛成の議論テーマです。
問題は残りの2つです。SNS規制は表現の自由及び、市民の知る権利の侵害です。これは法律の専門家に意見を伺いましたが、「事前抑制の禁止」として憲法21条違反とのことでした。また議場へパソコンを持ち込み禁止にするなんて、執行部の皆さんもびっくりだと思います。それもそのはず。執行部側は全員がパソコンを持ち込んでいるからです。執行部は業務効率化やペーパーレスの観点から今年度より議場へパソコンを持ち込むことにしています。
それに対して議会改革検討委員会では「パソコンのタイピング音がうるさい」などのよくわからない理由で持込を禁止にするべきと言う意見が出ています。
この検討内容のどこが市民の為の議会改革になるのでしょうか。都合の悪い情報をSNSで拡散されたくないから憲法も自治法も条例も無視するような原則非公開の委員会を作って、秘密裏にSNS規制を進めようとしているだけじゃないですか。挙句には何の合理性もないパソコンの持ち込み禁止という嫌がらせをしているだけじゃないですか。
これでも皆さんの自己評価では「透明性はA評価」何でしょうか。
まさに自己満足的な評価ですし、何の意味もない形骸化した無駄な作業です。
以上、この委員会での議論が本請願を退ける理由にはなりません。全くもってありえません。
さらに反対理由ではありませんでしたが、大事なご指摘があったので、そちらにも触れます。
ある委員からは「この請願に賛同する人はいるのか、その人は請願者になれないのか」との質問がありました。私は「賛同者は多く、反対者はいない。ただ名前と住所を公表することへの不安がある」と答えました。
すると、「加須市議会ではそんな圧力などはない」と断言をしておられました。しかし現実問題、圧力は存在します。
まずつい先日の議会運営委員会では「議員の親族や配偶者が出す請願は制限すべき」と請願者に圧力をかける内容に皆さんは賛同をしています。
これは憲法16条で保障された請願権の侵害であり、許されざる行為です。「議員の親族や配偶者」という属性で「請願提出の自粛を」と求めるのは、議会という強い立場からの圧力であり、事実上の制限です。
令和会(自民党)関口議長)
宮代議員に申し上げます 。討論の範囲を超えておりますので
宮代)
どこがですか?
令和会(自民党)関口議長)
請願に基づいて発言をお願いいたします 。
宮代)
みなさんが反対理由としてきた内容について、
令和会(自民党)関口議長)
注意を
宮代)
これ(反対の根拠)は違うということを言ってるんですよ。根拠を持って、
令和会(自民党)関口議長)
注意を
宮代)
何が違うんですか?
令和会(自民党)関口議長)
気をつけて発言をお願いいたします。
宮代)
何ですか??はい。もう 1 度言いますが、皆さんが反対にしている内容が反対理由になっていないということを根拠をもって伝えているんですよ。これで止めるのは明らかに恣意的ですよ。何かあるなら具体的に根拠を持って、もう 1 度言ってください。はい。
皆さんは「自粛だから良い。本人の意思だ。」と身勝手なことを言っていましたが、行政と並ぶ議会という強い立場にいる者たちが「禁止はしないよ?自ら提出を控えてね?」と詰め寄るのは圧力以外の何物でもありません。
事実、法律の専門家も「「何人も」と明記されている以上、「親族・配偶者だから」と制限するのは違憲。さらにはこれが内規や制度化された場合、その事実自体が全国へ波及して全体への影響も大きく、問題。また、検討が開始した時点で圧力。」と明言しています。
また、過去には何の問題もないのに、「請願者と議員が一緒に請願文書を作るのは言語道断」と机を叩いて拒絶した議員もいました。そんな圧力がある議会の中で、誰が安心して名前を出そうと思えるでしょうか。
さらに、「根拠資料がないのは意味が分からない」とのご指摘もありました。
これはごもっともだと思います。私もギリギリまで悩みました。資料も用意していましたが、当日はあえて配布しませんでした。
なぜなら、過去に資料を配布した際に委員長から「参考資料だから説明はできません」と一方的に拒否をされ、説明をさせてもらえなかったことがあったからです。
次の請願説明ではその点を考慮して、資料を配布せず丁寧に口頭説明をしました。すると「詳細な説明は必要ない」と委員と委員長に遮られました。その後も必要性を訴え、説明を続けましたが、再度止められ、十分な説明ができませんでした。
全くもってありえない運用ですが、それらの経験を踏まえ、今回は簡潔に、しかし丁寧に、口頭で説明をしました。結果として説明は最後までできましたが、今度は「資料がない」と指摘されたのです。
出せば説明不可、出さない分を口頭で説明すると「詳細な説明は不要」と言われ、資料を出さず、簡潔に伝えると、今度は「資料不足」と指摘をされる――この矛盾は議会運営がルールに則っておらず、恣意的に行われてきた証拠です。
(カットされた文章はブログの最後に記載)
令和会(自民党)関口議長)
1番、宮代議員に申しあげますが…
宮代)
そのため念の為にお伝えしますが
令和会(自民党)関口議長)
申し上げます。発言が議題以外に渡っております。
宮代)
どこがですか?
令和会(自民党)関口議長)
お聞きください。議会会議規則第 54 条第 2 項の規定により発言を禁止いたします。
宮代)
いや、指摘してください。
令和会(自民党)関口議長)
議席へ
宮代)
どこがおかしかったのか、
令和会(自民党)関口議長)
自席へ
宮代)
どこが違うのか指摘してください。
令和会(自民党)関口議長)
自席へお戻りください。
宮代)
どこが違うか指摘してくださいよ。いやおかしいおかしい。
宮代)
どこが違うか指摘してくださいよ。じゃ
新政会(自民党)金子議員)
議長が言ってんだ。
宮代)
議長が言えば全てですか!
令和会(自民党)関口議長)
もう 1 度申し上げます。
令和会(自民党)山本議員)
そうです!!!
宮代)
具体的に指摘してください。
令和会(自民党)関口議長)
自席へお戻りください。
令和会(自民党)赤坂議員)
議長が全てだよ!
令和会(自民党)新井議員)
〇▽※□じゃないよぉ
宮代)
だから恣意的な運用って言うんですよ。これを
令和会(自民党)関口議長)
発言取りやめにして自席へお戻りください。
宮代)
おかしい。おかしい。
令和会(自民党)関口議長)
自席へお戻りください。
宮代)
いや、納得できないです。じゃあ議長からしっかりとどこがずれていたのか明確に説明してください。
令和会(自民党)関口議長)
自席へお戻りください。
宮代)
明確な説明を求めます。
新政会(自民党)宮崎議員)
休憩!
共産党:佐伯議員)
暫時休憩!
宮代)
いや、明確な説明をしてくださいよ。どこがずれてるんですか?
令和会(自民党)山本議員)
全て。
宮代)
全て!?あなた達が反対した内容に対して
令和会(自民党)関口議長)
申し上げます。
その他)
〇▽※□!!!(止めろ~!的な)
令和会(自民党)関口議長)
暫時休憩いたします!
ブ-(暫時休憩~)
宮代)
どういうことですか?
令和会(自民党)関口議長)
お戻りください。
宮代)
議長、今休憩中です。
令和会(自民党)関口議長)
言った通り
宮代)
言った通り?「禁止してください」しか言ってないです。具体的に。
令和会(自民党)関口議長)
〇▽※□(ズレてました。みたいな)
宮代)
じゃあどこですか?言ってください。どこがずれてましたか?どこからずれてましたか?カンペ見ますか?どこからずれていたか教えてください。
令和会(自民党)関口議長)
〇▽※□(請願の趣旨からズレてました。みたいな)
宮代)
どこからずれたかてください。
令和会(自民党)関口議長)
お戻りください。(退席)
いかがでしたか
私の賛成討論はズレていましたか?
議長や他の議員が「ズレている」と感じたのは、話を聞いていなかったからだと思います。
話を聞かず、文脈を無視して聞いていれば、そりゃズレていると感じる部分もあっただろうなと私も思います。
しかし、話の元をたどれば、「議会報告会があるから反対」「議会改革検討委員会があるから反対」という反対の根拠となる物が、「それは根拠にならないよ?なぜなら議会報告会は別物だし、検討委員会ではこんな議論しかしてないんだから、関係ないよ?」という話です。
私の主張がズレていると感じているようですが、残念ながら、ズレているのは皆さんの反対根拠です。
それでも宮代の主張だけが「ズレている」とされ、発言を止められる――これが加須市議会の実態です。
しかも議会終了後には、正副議長に呼び出されて「厳重注意」。
「運用が正しかったか検証すべきだ」と伝えると、返ってきたのは「検証はしない」「今後も調査はしない」という断言でした。
つまり、「議会の判断は絶対で、検証も反省もしません」という姿勢。
自分達にとって都合の悪い意見は封じ込めるだけ。
これが――加須市議会。
カットされた部分の討論内容↓
そのため念のためにお伝えしますが、紹介議員である私や請願者には何の責任もなく、根拠資料の有無を理由に反対するのは筋が通らないことを申し添えさせていただきます。
以上の通り、反対理由はいずれも的外れであり、議論になっておらず、請願を不採択とする根拠にはなりません。
審査の場では驚いたことに全員反対という結論でしたが、さらに驚いたのは反対理由を述べた委員が一人しかいなかったということです。
合理的な反対理由はおろか、自分の意見すら持ち合わせず、ただただ反対票に投じるその姿勢は一政治家として恥ずべき行為だと思います。
ぜひ最後にもう一度、市民の為にもご自身のためにも
「本当にこれでいいのか」と自問自答していただきたいと思います。
以上、賛成の立場より討論をいたします。
今回の議題となったアンケートのご協力を‼(加須市民限定)
「市民に評価は難しい」とし、議会への評価は議会ですることが決まりました。そんな自己評価だけの運用はあり得ません。きちんと市民からの声を聴くべきです。実際に7年前には実施しています。なので、その時のアンケートと同じものを集めています。是非ご協力ください。
※加須市民限定(平成国際大学の在学生は可能)のアンケートとなります。市外県外の方は恐れ入りますが、集計結果を楽しみにお待ちいただければと思います。
宮代を応援したい!
という加須市民の方はこちら↓
【匿名のグループLINE】
加須市外の方は↓
各種SNSのフォロー・拡散で応援をお願いします。
HPの下部にございますので、ぜひご覧ください!
【宮代しょうたのHP】