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議会改革検討委員会で「SNSの在り方」について議論しました。
皆さんこんにちは。
今回は、議会改革検討委員会で「議員によるSNSの発信に関する規制やガイドラインを作るべきかどうか」について話し合いました。
と言っても、各会派から意見を発表するだけで議論は行われませんでしたが…。
それでは実際に、どんな意見が発表されたか見てみましょう。
忙しい人向けのざっくりまとめ
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公明党:投稿には議会や本人の了承が必要。ルールを作るべき。
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共産党:他市の事例を調査して、ガイドラインを整備したい。
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立憲:ガイドラインは必要。
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宮代:そもそも問題が起きてない。あるなら具体手に指摘を。表現の自由の侵害や検閲の危険性。
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令和会:原則は賛成。ただし発信内容やタイミングには注意を。
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新政会:音声・顔写真の使用が誹謗中傷に繋がる懸念。また肖像権やプライバシーにも抵触する懸念がある。
それでは実際の内容をどうぞ
新政会(自民党) 金子委員長)
今日はSNSの件について、各会派の意見を聞きたいと思います。では、順番にお願いします。
公明党:池田委員)
SNSなどへの投稿は、市議会や議員に対するものが多いため、ルールは作った方がいいのではないかと思います。
また、このルールの中には、投稿する際には本人や議会に了解を得てから投稿することを盛り込んだ方が良いと思います。
共産党:佐伯委員)
SNSのルール作りについてですが、全国の議会ではいろいろ作っているんですね。まずはそういった事例を調べて、調査し、参考にするのがよいと思います。
例えば、運用ガイドラインの中身としては、以下のような項目が考えられます:
- ガイドラインの目的
- ソーシャルメディアの定義
- ガイドラインの適用範囲
- 運用にあたっての基本原則
- 運用に関する事項
- 情報発信時の留意点
- 情報発信に関する禁止事項
- トラブルへの対応
これは、例えば粕谷町議会のソーシャルメディア運用ガイドラインを参考にしています。全国にたくさんあり、簡単なものもある。作るのであれば、いろいろな場面や角度から想定・検討したガイドラインが必要だと思います。
りっけん(立憲民主党)野中委員)
私もガイドラインは必要だと思っています。以上です。
宮代)
ガイドライン等については、あってもいいとは思います。ただ、現時点で何か問題があるとは私は思っていないです。皆さんはもしかしたら何かしらの問題意識や課題を抱えているのかもしれませんが、私自身は特に感じていません。
ですので、わざわざ時間をかけてリソースを割いてまで、あえて作る必要はないかなと思います。
また、表現の自由もありますし、先ほど池田さんが「本人や議会に了解を得て投稿する」とおっしゃっていましたが、それは検閲行為にあたります。それは絶対にできない、例外もない。というふうに憲法で定められています。
そういった難しさもあるので、「どんなことができるのかな?」と思いつつ、皆さんの意見を聞いていきたいと思います。
令和会(自民党)中島副委員長)
皆さんがおっしゃっていた通りだと思います。佐伯さん、さっきどこの議会って言ってましたっけ?
共産党:佐伯委員)
粕谷町議会です。あとは都留市議会、亀岡市議会、大磯町議会、それから長浜市議会、小樽市議会もあります。
ただ、なかなか埼玉県内では見つからなくて…。春日部はA4・1枚の簡易なものなんですよね。
でも全国的には結構あちこちで作られていますので、加須市議会で作る場合は、せっかく作るならある程度の内容を網羅したものにした方がいいと思います。
令和会(自民党)中島副委員長)
はい、ありがとうございます。私も皆さんがおっしゃっていたように、ガイドラインについては、目的や定義などを含めて、作ることは必要だと思います。
もちろん、民主主義の観点から、情報発信すること自体に〇✕をつけるべきではないと思っています。
ですが、発信する以上、たとえば「出してはいけない情報をスピード感だけで先に出してしまう」など、コンプライアンスに抵触するような行為は避けなければなりません。
そういった意味でも、皆さんがおっしゃっていたような、ガイドラインの目的・定義・禁止事項・原則などは、きちんと整理して作っていくべきだと考えます。以上です。
新政会(自民党) 金子委員長)
はい、ありがとうございました。栗原議員は、宮崎委員が欠席のため、宮崎委員の会派の意見を預かっており、それを申し出たいということです。皆さんの意見としてダメだとなればダメですが、意見を求めてよろしいですか?
その他)
大丈夫です。
新政会(自民党) 金子委員長)
はい。じゃあ、お願いします。
新政会(自民党)栗原委員)
はい。宮崎さんから資料を預かっておりますので、代弁させていただきます。やはり、皆さんがおっしゃっている通り、議会における各議員、そして議会に来ている傍聴人も含めたSNSでの発信内容については、一定のルール、もしくはガイドラインを検討すべきという意見です。
問題点として挙げられているのは以下の点です:
- 議場や会議における録音・写真を切り取り、会議録が作成される前に発信されることによって、個人議員への誹謗中傷につながる可能性がある。
- 同じ内容が、傍聴人による発信にも当てはまるのではないかという点。
- また、議員個人の顔写真の使用については、肖像権侵害になる可能性があるのではないかという懸念もある。
以上、記載されている内容を代弁させていただきました。
新政会(自民党) 金子委員長)
はい、分かりました。各会派の皆さんの意見を今聞きましたので、これを一度会派に持ち帰って、「こういう意見があった」ということを各会派で議論していただいて、また次の機会に議論を深めていきたいと思っております。
そのような進め方でよろしいですか?
宮代)
ん? はい。
新政会(自民党) 金子委員長)
宮代委員。
宮代)
えっと…もう一回持ち帰って検討するって、何を検討するんですか?
新政会(自民党) 金子委員長)
だから、さっきの皆さんの意見がありましたよね。それを、まだ各会派では誰も議論していないわけです。
さっきの宮代さんの意見も聞きましたし、佐伯さんの意見も、皆さんの意見も聞きました。
これを「こういう意見がありましたよ」という形で会派に持ち帰って議論してもらって、そのあとこの検討会で改めて検討しましょう、というスタンスです。
宮代)
各会派から意見がもう出たので、ここにいる委員で検討を進められる材料にはなったと思うんですけど。
新政会(自民党) 金子委員長)
でも、他の皆さんの意見を聞いていないわけですよ。
宮代)
え、他の方の意見を聞いた上で、もう一回会派に持ち帰って検討して…?え…?笑
新政会(自民党) 金子委員長)
だって、宮代さんの意見も他の会派にはまだ伝わっていませんし。
SNSで発信されることとは別にしても、これはこの中での会議ですから、ここで出た意見を一度会派に持ち帰って、改めてここで進めていきましょう、ということです。
宮代)
はい、分かりました…。では最後に、今いくつか意見が出たので、それも含めて私からも再度、意見を伝えます。それを持ち帰ってちゃんと検討してください。
まず、会議録公開前に情報を発信することが…何でしたっけ? 誹謗中傷的な…。何て言いましたっけ?
新政会(自民党)栗原委員)
誹謗中傷。
宮代)
誹謗中傷…(笑)事実の伝達が誹謗中傷になるというのは、どういうことですか??
この件について会派に持ち帰って再度議論する際には、「どこの、何が、どういうふうに規定に違反しているのか」「それがどう誹謗中傷にあたるのか」といった点を、ちゃんと、具体的に、整理したうえで、議論に臨んでいただきたいと思います。
また、「顔写真の使用は肖像権の侵害になる」という点についてですが、議員は公人ですので、基本的に肖像権やプライバシーは認められていません。
そういった法的な理解もしっかり持ったうえで、「どの規定にどう違反しているのか」「何が問題なのか」を具体的に定義していただきたいと思います。
今回、宮崎議員から提出された文書については、私としては何の根拠もないただの感想文だと感じました。
ですので、次回はもっと定義を明確にしたうえで議論していただければと思いました。以上です。
新政会(自民党) 金子委員長)
はい。先ほどもご意見をいただきました。それも含めて、各会派に持ち帰って検討していただき、それをもとに今後の議論を進めていきましょう、ということでよろしいですか?
今の話も含めて、栗原議員が代弁した宮崎さんの話も含めて、それらも検討材料として扱っていきましょうということで、よろしいかと思います。
他にご意見はございますか?
(なしの確認後)
はい。では、なければここで閉会とさせていただきます。
いかがでしたでしょうか?
まず「各会派の意見を聞いて、持ち帰って検討する」って何ですか??議論進める気あるんですか??もう各会派からの意見は出たので、それを持ってこの委員会のメンバーで検討を始めるのが普通じゃないんですか?何のために集まってるんですか??これ新たな意見が出たらその度に毎回持ち帰るんですか???ありえないですよね???
そもそもですよ?自分たちで「ルールを作りたい」って協議案出してきたんですよね?
もっと具体的に問題提起して、その解決のためにこんなルールが必要で、実際に他市でこんな事例があります。加須でやるならこんな感じでって提案できませんか??
何でこんな薄っぺらい議論になるんですか…。
なんで具体的な問題提起もないまま制度化しようとするんですか?「SNS発信を封じたい」という想いだけで、何も考えずに発進してませんか?大丈夫ですか???
いや、
「会議録が作成される前に発信されることが議員への誹謗中傷につながる」って、どんな可能性ですかそれ?
発信の“タイミング”で受け取り方が変わるってどういう理屈ですか?どう考えてもタイミングの問題ではなく、中身が問題だと思うんですよね?
さらに「議員の顔写真は肖像権の侵害」「プライバシーの侵害」って…。
議員は公人ですよね?肖像権もプライバシーも基本的には認められないですよね?しかも俺が使っているのは市のHPに掲載されている公の情報ですよ…。
そして「発信前に議会や本人の了承を取れ」って、それ「検閲」そのものですよね?
もちろん表現の自由は、「公共の福祉を反しない」と言うのが前提ですが、もしこれに反しているというのであれば、具体的に指摘をして議論をする必要があります。こんなふわっと決められるものではないです。
ということで
この議会改革検討委員会、なぜか「原則非公開」という謎ルールが設置要綱に盛り込まれていて、普通にやっていたら情報は出てきません。
でもこの「原則非公開」自体が、地方自治法にも、加須市議会基本条例にも反していると私は考えているので従うつもりはありません。
この設置要綱について実際に議論した回はこちら👇
→議会改革検討委員会『始動』しかし……。
→【第2回】議会改革検討委員会「絶対に公開させない編」
結果も大事です。
でも、それと同じくらい大事なのが“どうやって決まったか”という過程です。
当たり前です。それが民主主義です。
市民に説明できないようなプロセスで、権力側が情報を制限するなんてこと、許されるわけがないんです。
次回の検討委員会は8/5です。次回は具体的な議論ができることを望みます。
ちなみに議論する内容は28個あります(SNSと議会報告についての2つを協議中)。被っている協議内容をまとめても21個です(その内9個が宮代の案)。このままなら絶対に終わらないです。
まぁ最初から本気でやり切るという気持ちも感じてないですが…。
と言うことで今回は以上です。
全然足りません!アンケートのご協力を‼(加須市民限定)
「市民に評価は難しい」とし、議会への評価は議会ですることが決まりました。そんな自己評価だけの運用はあり得ません。きちんと市民からの声を聴くべきです。実際に7年前には実施しています。なので、その時のアンケートと同じものを集めています。是非ご協力ください。
※加須市民限定(平成国際大学の在学生は可能)のアンケートとなります。市外県外の方は恐れ入りますが、集計結果を楽しみにお待ちいただければと思います。
宮代を応援したい!
という加須市民の方はこちら↓
【匿名のグループLINE】
加須市外の方は↓
各種SNSのフォロー・拡散で応援をお願いします。
HPの下部にございますので、ぜひご覧ください!
【宮代しょうたのHP】