【市長が答弁】「無所属」で立候補した高橋市長「自民党籍を持っていた」

活動報告

2026年6月議会は高橋新市長としての初めての一般質問でした。

私は高橋市長の市長選挙立候補時における「党派表示」について質問しました。

2026年4月に行われた加須市長選挙で、

元埼玉県議会議員の自民党所属の高橋市長は「無所属」として立候補しました。

しかし、どんなに探しても、高橋市長が自由民主党に所属していることがわかるものは一切確認できませんでした。

一方で、新聞、インターネット上の選挙報道、選挙公報などでも、高橋市長の党派は「無所属」として広く市民に示されていました。

そこで、議会の場で、高橋市長本人に直接確認しました。

市長「自由民主党の党籍を持っていた」

まず、市長選挙に立候補した時点で、自由民主党に所属していたのかを伺いました。

宮代

高橋市長は、市長選挙に立候補した時点において、自由民主党に所属していたのか伺います。

高橋市長(自民党)

私は自由民主党の党籍を持っておりました。

高橋市長は、市長選挙への立候補時点で、自由民主党の党籍を持っていたことを明確に認めました。

つまり、実際には自由民主党に所属していながら、選挙上は「無所属」として立候補していたことになります。

所属党派証明書は申請していなかった

政党に所属する候補者が、その政党名を党派として届け出るためには、政党が発行する「所属党派証明書」が必要になります。

そこで、高橋市長が自由民主党に対し、所属党派証明書の発行を申請したのか確認しました。

宮代

高橋市長は、立候補届出に際し、自由民主党に対して所属党派証明書の発行を申請したのか伺います。

高橋市長(自民党)

私は所属党派証明書を申請しませんでした。自由民主党の組織に頼る選挙を想定していなかったためです。

高橋市長は、自民党に所属していた一方で、所属党派証明書の発行は申請しなかったと答弁しました。

宮代

自民党に所属しながら、あえて所属党派証明書を申請せず、「無所属」として届け出た理由を伺います。

高橋市長(自民党)

自由民主党の組織に頼る選挙を想定していなかった

また、公職選挙法施行規則上、所属党派証明書を有しない候補者については、届出書に「無所属」と記載することになると説明しました。

「党の組織に頼らない」と「党に所属していない」は別

「自民党の組織に頼る選挙をしない」という政治姿勢そのものは、一つの考え方です。

しかし、

自民党の組織に頼らず選挙を行うこと

と、

自民党に所属している事実を、市民に説明しないこと

は全く別の問題です。

自由民主党に所属したままであっても、

私は自民党員ですが、公認や推薦は受けず、党派に偏ることなく、市民全体のために市政運営を行います。

と説明することはできたはずです。

問題なのは、自民党員であることそのものではありません。

実際には自民党に所属していながら、市民には「無所属」という情報だけが広く示されていたことです。

届出上の「無所属」と、実際の党籍は別の話

所属党派証明書が提出されなければ、選挙の届出上は「無所属」として取り扱われます。

実務上、選挙管理委員会が、候補者に党籍があるかどうかや、所属党派証明書を本当に得られなかったのかまで確認する仕組みにはなっていません。

そのため、現状では、

所属党派証明書の提出がない=届出上は無所属

として扱われています。

私は、ここには制度上の大きな問題があると考えています。

しかし、仮に現在の届出上の取扱いが適正であったとしても、

選挙管理委員会へどのように届け出るか

という形式上の問題と、

実際にどの政党へ所属しているのかを、有権者にどう説明するか

という問題は、分けて考える必要があります。

制度上「無所属」と記載できることが、実際の党籍を市民へ説明しなくてもよい理由になるわけではありません。

自民党県連にも確認

私は2026年4月8日、自由民主党埼玉県支部連合会へ電話で確認を行いました。

県連からは、

  • 高橋市長は自由民主党所属である
  • 高橋市長本人から、公認や推薦の申請はなかった

との説明を受けました。

また、地方選挙において、政党に所属しながら「無所属」で立候補する理由について、県連からは、

政党色を出さず、より幅広い層から支持を得るために、あえて無所属で立候補する政治的戦略がある

との説明も受けました。

政党に所属しながら、公認や推薦を申請せず、所属党派証明書も提出せず、「無所属」として立候補する。

この方法には、政党色を表に出さず、より幅広い有権者から支持を得やすくするという政治的な効果があります。これは政治の世界では周知の事実だと思います。

当然、議会で「そのような戦略の為~」とグレーな発言をすることはありませんでした。なので、建前上は、「手続きは適正で、組織に頼るつもりが無かった」ということになります。

しかし、自民党員であることを示さず、「無所属」という情報だけが広く伝われば、有権者に、

どの政党にも所属していない候補者

という印象を与える可能性があることは、十分に予測できたはずです。

市長「有権者に誤解を与えることはない」

宮代

自民党に所属しながら「無所属」と表示されることについて、有権者に誤解を与える可能性があると考えなかったのか。また、公職選挙法上の虚偽事項の公表に当たるおそれがないか、事前に検討したのか伺う。

私は、高橋市長の行為が直ちに虚偽事項公表罪に該当すると断定したわけではありません。

しかし、実際には自民党に所属し、公認や推薦を申請せず、所属党派証明書の発行も求めず、「無所属」として立候補した以上、党籍と「無所属」という表示との関係について、有権者に誤解を与える可能性や、公職選挙法上の問題がないかを事前に検討する必要があったのではないかと考えました。

これに対し、高橋市長は、

高橋市長(自民党)

公職選挙法施行規則に基づき適正に対応しておりますので、有権者に誤解を与えるようなことはないと認識しております。

と答弁しました。

また、公職選挙法上の虚偽事項の公表に抵触するとの認識はなかったとしながら、

今回改めて、その考え方などをしっかり勉強させていただきました。

と答えました。

自民党員であることを知らず、「無所属」という表示だけを見て投票した市民がいた可能性がある中で、

「有権者に誤解を与えることはない」

と言い切れるのでしょうか。

市長が根拠にした名古屋高裁判決

高橋市長は、自らの考えを説明する根拠として、名古屋高裁の判決を挙げました。

しかし、少なくともこの判決が述べているのは、

所属党派証明書を「得られなかった場合」の取扱い

です。

今回、高橋市長は、自由民主党に所属党派証明書の発行を申請したが、発行を拒否されたわけではありません。

市長自身が、

所属党派証明書を申請しなかった

と答弁しています。

つまり、

所属党派証明書を得ようとしたが得られなかった場合

と、

最初から申請せず、提出しなかった場合

は同じではありません。

また、この判決で問題となったのは、「無所属」として届け出た候補者が、自身の選挙ポスターに所属政党を表示したことが、虚偽事項の公表に当たるかという事案です。

つまり、

政党に所属する候補者が、本人の判断で自由に無所属を選択してよいか

という点が、直接争われた判決ではありません。

この判決を根拠として、

自民党員であっても、所属党派証明書を申請せず、自由に無所属を選択できる

とまで解釈することには、無理があると私は考えます。

少なくとも、「届出上は無所属として扱われる」ということと、「実際の所属を市民へ説明しなくてよい」ということは、この判決からは導き出せません。

「自民党所属の市長」なのか、「無所属の市長」なのか

最後に、現在の政治的立場についても確認しました。

宮代

高橋市長は、市民に対して、現在の自らの政治的立場について、自民党所属の市長であると説明するのか、それとも無所属の市長であると説明するのか伺います。

高橋市長(自民党)

私は無所属の市長で、加須市民全体の奉仕者です。

高橋市長は、「自民党所属の市長」なのか、「無所属の市長」なのかを問われて、

無所属の市長

と答えました。

市民全体のために働くことは、市長として当然です。

しかし、私が問うているのは、市長が市民全体のために働くかどうかではありません。

実際には自由民主党の党籍を持って市長選挙に立候補していたにもかかわらず、市民には「無所属」とだけ説明することが適切なのかという問題です。

市民全体を代表する立場であることと、自らがどの政党に所属しているのかという事実は、全く別の問題です。

しかも現在進行形で自民党所属ですからね。

所属の事実を明らかにした上で、

公認や推薦は受けず、党派に偏らず、市民全体のために働きます。

と正面から説明すればよかったはずです。

政党への所属は、有権者の重要な判断材料

政党への支持、不支持は、有権者が投票先を決める上で重要な判断材料の一つです。

「無所属」と表示されていれば、一般的には、どの政党にも所属していない候補者であると受け止めます。それが言葉通りの受け止めです。

実際、私の周囲でも、

無所属と書いてあったけれど、自民党員だったのか。

と驚いた市民が複数いました。

自民党に所属していることを知っていれば、別の候補者に投票した市民がいた可能性も十分に考えられます。

だからこそ、これは単なる書類上の表記や、形式的な手続きだけの問題ではありません。

有権者が候補者の政治的立場を正しく理解し、投票先を判断するために必要な情報が、十分に示されていたのかという問題です。

今回の一般質問で明らかになったこと

今回の質問で、少なくとも次の事実が明らかになりました。

  • 高橋市長は、市長選挙への立候補時に自由民主党の党籍を持っていた
  • 自由民主党に所属党派証明書の発行を申請しなかった
  • その理由を「自由民主党の組織に頼る選挙を想定していなかったため」と説明した
  • 選挙では「無所属」として立候補した
  • 市長は「有権者に誤解を与えるようなことはない」と答弁した
  • 現在も自民党所属だが、「無所属の市長」と説明した

私の考え

私は、高橋市長が市長選挙に当選したという民意を否定するつもりはありません。

また、届出書に「無所属」と記載したことだけをもって、直ちに違法だと断定するものでもありません。

しかし、

現在の制度上、届出が受理されたこと

と、

有権者に必要な情報が正確に伝えられていたこと

は同じではありません。

本当に党派に偏らず、市民全体のために働くのであれば、

私は自民党員ですが、公認や推薦は受けず、党派に偏らず市民全体のために働きます。

と正面から説明すればよかったはずです。

なぜ、自民党に所属していることを説明せず、「無所属」という表示だけが市民に広く伝わる形になったのでしょうか。

そして、それでも本当に、

有権者に誤解を与えることはない

と言い切れるのでしょうか。

選挙は、有権者が候補者について正確な情報を得た上で、判断できるものでなければなりません。

届出上の形式が、現在の運用上適正だったという説明だけで終わらせず、市民にどのような印象を与え、投票判断にどのような影響を与えた可能性があるのか。

今後も、説明を求めていきたいと思います。

加須市議会を変えるのは、市民の力です。

議会の中で、何が起きているのか。

誰が何を言い、どのような理由で賛成・反対したのか。

これらは本来、市民の皆様が当たり前に知ることができなければならない情報です。

しかし、黙っていれば伝わらないことが、加須市議会にはたくさんあります。

だから私は、これからも議会で実際に行われた議論や、それぞれの議員が下した判断を、できる限りそのまま、分かりやすく発信していきます。

私は、特定の政党、企業、団体、地域のためではなく、加須市全体のために活動を続けます。

その活動を続けていくためには、皆様一人ひとりの応援が必要です。

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加須市議会議員
はじめの一歩会 宮代翔太


 

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